以前にもブログに書いていますが、
一緒に暮らす私の祖母は、認知症です。
元々ヒステリー持ちの性格でしたが、
認知症になってから、それがとても酷くなりました。
元々片付けが苦手な人でしたが、
もっともっと片付けが出来なくなりました。
今思えば、5年前に認知症を発症していたんですが、
その時の私たち家族は、
ケアマネージャーという存在をよく知りませんでした。
いや、知っていても、家に招き入れる事が出来ませんでした。
当時は、いわゆる汚屋敷だったので、
祖母は人を家に入れるのを、非常に嫌がりました。
これではいけないと、私と母で片付けをしようとすると、
祖母はヒステリーを起こし、必死に阻止しようとしました。
片付けをする私は、まるで悪魔の様に見えるみたいでした。
次第に私と母は、どうしていいか分からず、
無理矢理病院に連れて行く事も出来ず(「私を呆け老人扱いしないで!」と暴れる為)、
月日が経ちました。
今思うと、反省点ばかりです。
そして、今のこの家に住む様になり、
色々な事が変わり始めました。
掃除をしていると、気分がいい時は「ありがとう」と言ってくれます。
自分で部屋の片付けを、ちょっとだけしてくれるようになりました。
様々なご縁があり、とっても頼もしいケアマネージャーの方と出会いました。
今の家だったら、なんの恥ずかしさもなく人を呼べます。
(↑物がなさすぎて、引かれる事はしばしばですが。)
(↑物がなさすぎて、引かれる事はしばしばですが。)
祖母も、人と会ってくれる様になりました。
病院に連れ出す事が、出来る様になりました。
ショートステイも出来る様になりました。
最初こそ、癇癪を起こして大変でしたが、
今では、楽しそうに行く事が多くなりました。
そして、今日。
祖母、母、夫、私で、花火をしました。
「花火なんて子どもみたいな事、やりません!」と言われるかと思っていましたが、
祖母は、とってもとってもとーーーーっても喜んでくれました。
庭でやったので、
ご近所に迷惑がかからない程度の、小さな小さな花火だったのですが、
まるで子どもの様に喜んでくれました。
最初は
「見ているだけで良い」
と、リビングから覗いているだけでしたが、
最後には自分で花火を持ち
「もっとやりたい!ほら、私の花火が一番キレイ!」
と大はしゃぎ。
こんなに嬉しい気持ちになったのは、久し振りです。
私は、断捨離もその他お片づけ本も、読んだ事はありません。
(断捨離ブログランキングに参加しておきながら、すみません…)
「片付けをすれば幸せになる?へー?マジで?」くらいに思っていました。
キレイな家で、毎日を送れる事で、もう十分幸せだと思ってました。
でも強いて言うなら、きっとこれが、
いわゆる片付けによってもたらされる幸福なんだろうか…
なんて思いました。
嬉しくて、ついつい長文になってしまいました。
読んでいただいた方、ありがとうございます。