2012年8月14日火曜日

一番好きな花火は、線香花火のようです

以前にもブログに書いていますが、

一緒に暮らす私の祖母は、認知症です。

元々ヒステリー持ちの性格でしたが、

認知症になってから、それがとても酷くなりました。

元々片付けが苦手な人でしたが、

もっともっと片付けが出来なくなりました。



今思えば、5年前に認知症を発症していたんですが、

その時の私たち家族は、

ケアマネージャーという存在をよく知りませんでした。

いや、知っていても、家に招き入れる事が出来ませんでした。

当時は、いわゆる汚屋敷だったので、

祖母は人を家に入れるのを、非常に嫌がりました。

これではいけないと、私と母で片付けをしようとすると、

祖母はヒステリーを起こし、必死に阻止しようとしました。

片付けをする私は、まるで悪魔の様に見えるみたいでした。

次第に私と母は、どうしていいか分からず、

無理矢理病院に連れて行く事も出来ず(「私を呆け老人扱いしないで!」と暴れる為)、

月日が経ちました。

今思うと、反省点ばかりです。





そして、今のこの家に住む様になり、

色々な事が変わり始めました。

掃除をしていると、気分がいい時は「ありがとう」と言ってくれます。

自分で部屋の片付けを、ちょっとだけしてくれるようになりました。

様々なご縁があり、とっても頼もしいケアマネージャーの方と出会いました。

今の家だったら、なんの恥ずかしさもなく人を呼べます。

(↑物がなさすぎて、引かれる事はしばしばですが。)

祖母も、人と会ってくれる様になりました。

病院に連れ出す事が、出来る様になりました。

ショートステイも出来る様になりました。

最初こそ、癇癪を起こして大変でしたが、

今では、楽しそうに行く事が多くなりました。




そして、今日。

祖母、母、夫、私で、花火をしました。

「花火なんて子どもみたいな事、やりません!」と言われるかと思っていましたが、

祖母は、とってもとってもとーーーーっても喜んでくれました。

庭でやったので、

ご近所に迷惑がかからない程度の、小さな小さな花火だったのですが、

まるで子どもの様に喜んでくれました。

最初は

「見ているだけで良い」

と、リビングから覗いているだけでしたが、

最後には自分で花火を持ち

「もっとやりたい!ほら、私の花火が一番キレイ!」

と大はしゃぎ。

こんなに嬉しい気持ちになったのは、久し振りです。






私は、断捨離もその他お片づけ本も、読んだ事はありません。

(断捨離ブログランキングに参加しておきながら、すみません…)

「片付けをすれば幸せになる?へー?マジで?」くらいに思っていました。

キレイな家で、毎日を送れる事で、もう十分幸せだと思ってました。

でも強いて言うなら、きっとこれが、

いわゆる片付けによってもたらされる幸福なんだろうか…

なんて思いました。









嬉しくて、ついつい長文になってしまいました。

読んでいただいた方、ありがとうございます。


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